イジワルな君に恋しました。
本人に伝える……私の気持ちを……。
「わかりました。
ちょっと元気でました」
「うん。まずは劇頑張ってね。
翼も見てるから、いいとこ見せたらきっと惚れ直すよ」
まだ私のことを好きでいてくれてるかは分からないけど、でもいいとこは見せたいな。
せっかくの白雪姫という、主役を演じさせてもらうんだから。
「はい!
頑張ります!
ありがとうございましたっ」
ペコッとお辞儀をして、私はステージ横に戻った。
気持ちが少しスッキリした。
正々堂々と田辺先輩と勝負する。
私もちゃんと翼先輩に気持ちを伝えるんだ。