イジワルな君に恋しました。
「じゃあ陽菜は早く行けよ。
俺を振ってまでそばにいたい相手の元に」
「うん。じゃあねっ」
私は大希くんに手を振ってこの場を去った。
大希くんに背を向けた瞬間、一筋の涙が頬を伝う。
「……ありがとう、大希くん」
今、1つの恋が終わった。
ずっと終止符を打ててなかった恋が、やっと終わりを迎えることができた。
初めての彼氏で大好きだった大希くん。
いっぱい幸せをくれた。
辛かったりもしたけど、楽しいこともあった。
良い思い出をありがとう。
バイバイ――……。