イジワルな君に恋しました。

「私、翼先輩と距離が開いちゃった間、いろいろ考えました。
その原因は私で、あの時キスを拒んだのも私が弱かったからです」




翼先輩の過去に……嫉妬、してたんだ。


田辺先輩や他の子とキスをしたのが嫌だった。




私だけがいいってわがまま。





そんなこと思ったって仕方ないのに。







「翼先輩と田辺先輩が一緒にいるのを見て辛かった。
２人が仲良くしてるのを見て、胸が張り裂けそうな思いだった。
涙が止まらなかった」





今思い出して話してるだけでも、涙が溢れてくる。


零れる前に拭いながら、話を続ける。






「そんな時、大希くんが話を聞いてくれて、告白されて……正直揺らいだ自分がいたんです。
翼先輩はまだ私と付き合ってるって思ってくれてるかわからなくて。
大希くんに甘えちゃったんです」