イジワルな君に恋しました。
考えても分からなかったから、それ以上考えないことにした。
そして昼休みになって、空き教室に向かう。
屋上は最近少し寒いから空き教室を使って、昼休みは過ごしている。
いつもの空き教室に来て、中に入る。
パッと見ても先輩はいなかった。
少し奥に行くと、翼先輩が椅子に座り机に突っ伏して寝ていた。
だから静かに歩み寄って、先輩の前でしゃがむ。
自分の腕を枕にして、顔をこちらに向けている。
寝顔がすごくかわいくて笑みが零れる。
「陽菜……」
急に名前を呼ばれてビクッと肩が跳ね上がる。