イジワルな君に恋しました。
だけど、スース―と寝息を立てていて、寝言だと気づく。
夢の中まで私のこと考えてくれてるんだ。
嬉しい。
やっぱり私は翼先輩と離れたくないけど、翼先輩の夢を応援したい。
こんなに私のことを考えてくれてる。
だから私も一番に翼先輩の気持ちを優先して、応援したいんだ。
「好き……翼……」
初めて呼び捨てで呼んでみる。
そのままサラサラの髪に軽くキスを落とす。
目の前のこと……。
花香ちゃんが言ってたことは分からないけど、私は翼先輩のことだけを考える。
今は遠距離になることより、まず先輩が大学に合格できるように協力する。
それでいいのかな……?