イジワルな君に恋しました。




いつもと立場逆転してて嫌になる。


あたしが洸佑の手の上で転がされてるみたい。




「だから……」




何か一言、洸佑の余裕をぶち壊せるセリフはないか。


そんなことを考えていたら、洸佑の方が先に口を開いた。



あたしはそれに耳を傾ける。






「イチャイチャしよ?
花香に触れたい。ちゅーしたい」



は?


ふつふつと何かがこみ上げてくる。





「……変態」



「ごめんごめん!
だからそんなドン引きしないで」




あたしの声のトーンが低かったせいか、必死で弁解しようとする。


やっぱり……こうだよね。






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