イジワルな君に恋しました。
「先輩?」
立ち止まった先輩を呼ぶと、振り返ったと思ったら先輩の腕の中。
一瞬何が起こったのかわからなくなる。
私の頬には先輩の胸板が当たっていて、肌が直に触れる。
心拍数が上がってきて、ありないほどに速くなる。
「何ナンパされてんの……」
「え?」
「今日の陽菜かわいすぎ。
肌出しすぎだし、他の男に見られてるの、何かやだ」
ど、うゆうこと……?
先輩の言っていることが理解できない。
でも、先輩からも同じような速い鼓動が聞こえてくる。
やばい、何これ。
すごくドキドキして息苦しい……。