イジワルな君に恋しました。
「戻ろうか」
落ちているパーカーを拾って、私に着させる。
着たのを確認してから、一緒に花香ちゃんの元に戻った。
お昼を食べてからは、ずっと海に入って遊んでいた。
すごく楽しかったけど、奥村先輩のことが気になって仕方なかった。
奥村先輩の唇にばかり目がいって、顔が熱くなる。
心臓もずっと休まらない。
私が見ていることに気づくと、ふっと笑顔を見せてくる。
きっと意識しているのがバレている。
青い海と甘い先輩の組み合わせは、危ない予感がした……。