ひねくれ作家様の偏愛
私は思わぬ問いに驚いて小松を見上げた。
「どうしてそうなるの!」
「やー、会社に持ってきてるってことは社内の人かなぁって。お泊りの時、置いてっちゃった服を洗濯して持ってくるとか、奥さんみたい!」
小松は妄想力たくましく、むふむふ笑っている。
なるほど、この笑顔はそういう揶揄だったのか。
私も気がつかないのが悪い。明らかに男物で私の趣味とは間逆そうな服を、見えるように置いておいたら、変に映るに決まってる。
そういえば、さっき部下の佐々木くんも意味深な目で足元を見て行ったけど。
やっぱり、誤解されてる?
「桜庭さんの彼氏って、アプリの飯田さんですか?すっごく仲良しですもんね。いいなぁ。飯田さんってウチの同期の間で人気あるんですよぉ。あのこなれた感じがカッコイイって」
「小松、小松。話し進めすぎ。私と飯田、付き合ってないから」
「ええー?じゃあ、この服は??」
「どうしてそうなるの!」
「やー、会社に持ってきてるってことは社内の人かなぁって。お泊りの時、置いてっちゃった服を洗濯して持ってくるとか、奥さんみたい!」
小松は妄想力たくましく、むふむふ笑っている。
なるほど、この笑顔はそういう揶揄だったのか。
私も気がつかないのが悪い。明らかに男物で私の趣味とは間逆そうな服を、見えるように置いておいたら、変に映るに決まってる。
そういえば、さっき部下の佐々木くんも意味深な目で足元を見て行ったけど。
やっぱり、誤解されてる?
「桜庭さんの彼氏って、アプリの飯田さんですか?すっごく仲良しですもんね。いいなぁ。飯田さんってウチの同期の間で人気あるんですよぉ。あのこなれた感じがカッコイイって」
「小松、小松。話し進めすぎ。私と飯田、付き合ってないから」
「ええー?じゃあ、この服は??」