ひねくれ作家様の偏愛
「でも、おまえんちあげてやったんだろ。そりゃ、創作活動も励みになるよ。より張り切って書いてくれるだろ」
飯田の言葉にまた妙な引っかかりを覚える。
何か、私の知らない事情を知っているような口ぶりだ。
「……飯田、おまえなんか言った?海東先生に」
思い切って問いにすると、飯田はしれっとした顔で答える。
「言ったよ。この前の原稿、俺が手直ししたの、バレちゃってさ。いやぁ、まさかアプリゲーム、わざわざダウンロードしてチェックするとは思わなかったわ」
私が預かった原稿の件だ。
飯田が断りなしに直して商品にするなんて言っていたけど……。
面倒くさがりの海東くんがわざわざそこまでするなんて。
それほど飯田を信用していなかったということだ。
「先月末かな?呼び出されて散々文句言われてさ。ウザかったから、ついチクッとね」
「何、言ったの?」
「海東センセこそ真面目に本出さないと、桜庭に捨てられちゃいますよ。桜庭はソフト開発部門に呼ばれてるんだからって」
私は仰天して、思わず席から立ち上がった。
その様子に飯田も驚く。
飯田の言葉にまた妙な引っかかりを覚える。
何か、私の知らない事情を知っているような口ぶりだ。
「……飯田、おまえなんか言った?海東先生に」
思い切って問いにすると、飯田はしれっとした顔で答える。
「言ったよ。この前の原稿、俺が手直ししたの、バレちゃってさ。いやぁ、まさかアプリゲーム、わざわざダウンロードしてチェックするとは思わなかったわ」
私が預かった原稿の件だ。
飯田が断りなしに直して商品にするなんて言っていたけど……。
面倒くさがりの海東くんがわざわざそこまでするなんて。
それほど飯田を信用していなかったということだ。
「先月末かな?呼び出されて散々文句言われてさ。ウザかったから、ついチクッとね」
「何、言ったの?」
「海東センセこそ真面目に本出さないと、桜庭に捨てられちゃいますよ。桜庭はソフト開発部門に呼ばれてるんだからって」
私は仰天して、思わず席から立ち上がった。
その様子に飯田も驚く。