ひねくれ作家様の偏愛
『桜庭さんは細身だから、半袖もいいですけどタイトな五分丈の袖なんか似合いそう。シックで女性的な雰囲気になります』
さすが、女子力だけならサイヤ人・小松梨香。
スカウターで見ても女子力ゼロの上司にも理解がある。
持つべきものは頼りになる部下だよ、ホント。
数寄屋橋交差点で通りを眺めながら、海東くんの到着を待つ。
なんだか、順序がだいぶあべこべな気がする。
普通は恋愛の初期段階でデートいうイベントが起こるはずんなんだけど。
でも、4年もの間、互いへの執着だけで拮抗関係を維持してきた私たちには、今が恋愛の初期段階なのかもしれない。
気持ちを通わせて抱き合った今が、私たちに訪れた蜜月なのかもしれない。
「桜庭さん!」
聞き馴染んだ声に振り向くと海東くんが走ってくるのが見えた。
まだ結構距離がある。
どこから叫んだのよ。恥ずかしいなぁ。
さすが、女子力だけならサイヤ人・小松梨香。
スカウターで見ても女子力ゼロの上司にも理解がある。
持つべきものは頼りになる部下だよ、ホント。
数寄屋橋交差点で通りを眺めながら、海東くんの到着を待つ。
なんだか、順序がだいぶあべこべな気がする。
普通は恋愛の初期段階でデートいうイベントが起こるはずんなんだけど。
でも、4年もの間、互いへの執着だけで拮抗関係を維持してきた私たちには、今が恋愛の初期段階なのかもしれない。
気持ちを通わせて抱き合った今が、私たちに訪れた蜜月なのかもしれない。
「桜庭さん!」
聞き馴染んだ声に振り向くと海東くんが走ってくるのが見えた。
まだ結構距離がある。
どこから叫んだのよ。恥ずかしいなぁ。