ひねくれ作家様の偏愛
家事が得意でも何でもない私だけど、帰りたさゆえに頑張った。
作業はゴミ出しが一番の大仕事だった。
コンビニ袋にまとまった小さなゴミ袋の数々は分別なんかされていない。
他に無いので、洗い物用のゴム手袋を使い、花粉症用のマスクをつけてゴミを分別。
出来上がったのは、45ℓゴミ袋パンパンの5つのゴミ。
これを2回に分けて1階のボックスに運んだ。
洗濯はしないぞと思いつつ、脱衣所のかごにゴム手袋を放る。
手袋が汚れたので、素手で洗い物をした。別に家ではこうだし、グラスやマグがほとんどなので、たいした手間にはならない。
だけど、広々としたリビングと廊下に掃除機をかけて、すべてを終えるとぐったりと疲れていた。
自分の一人暮らしの部屋だって、こんなに丁寧に掃除しないよ、まったく。
「お疲れ様です。ご褒美にコーヒーを淹れてあげます」
私の掃除を傍観していた海東くんがキッチンにやってくる。
悠々とコーヒー豆を選ぶ優雅なお姿。
「いい!洗い物がまたでるから!」
洗い立てのコーヒーメーカーに手をかけようとするので、思わず声をあげてしまった。
海東くんが不機嫌マックスな表情に戻った。
作業はゴミ出しが一番の大仕事だった。
コンビニ袋にまとまった小さなゴミ袋の数々は分別なんかされていない。
他に無いので、洗い物用のゴム手袋を使い、花粉症用のマスクをつけてゴミを分別。
出来上がったのは、45ℓゴミ袋パンパンの5つのゴミ。
これを2回に分けて1階のボックスに運んだ。
洗濯はしないぞと思いつつ、脱衣所のかごにゴム手袋を放る。
手袋が汚れたので、素手で洗い物をした。別に家ではこうだし、グラスやマグがほとんどなので、たいした手間にはならない。
だけど、広々としたリビングと廊下に掃除機をかけて、すべてを終えるとぐったりと疲れていた。
自分の一人暮らしの部屋だって、こんなに丁寧に掃除しないよ、まったく。
「お疲れ様です。ご褒美にコーヒーを淹れてあげます」
私の掃除を傍観していた海東くんがキッチンにやってくる。
悠々とコーヒー豆を選ぶ優雅なお姿。
「いい!洗い物がまたでるから!」
洗い立てのコーヒーメーカーに手をかけようとするので、思わず声をあげてしまった。
海東くんが不機嫌マックスな表情に戻った。