ひねくれ作家様の偏愛
「智くん!ベッドでじゃなかったの?」


這い回る俺の唇と舌に震えながら、千弥さんが抗議する。
俺は手を休ませず、微笑んだ。


「あー、駄目ですね。もう限界です」


「ちょっと!もう!」


抗議の声が甘く変わるまで、唇と手で彼女を征服していく。


セックスが終わったら、仲良く夕食を食べよう。

新しい仕事の話もしよう。
彼女の仕事の話も聞こう。

それから、少しだけ先の話をしてみよう。

俺はまだガキだけど、
創作者として全然道半ばだけど、
彼女を一生守る覚悟だけはある。

たとえば、一緒に住むとか。

そんな提案をしてみるのはどうだろう。


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