ひねくれ作家様の偏愛
結局、気がそがれ私はラーメンをやめた。

飯田と別れ靖国通りを自宅へ向かって歩く。

一口坂交差点を右に折れ、少し進むとマンションに到着。
昭和建築の縦長のマンションは各階2部屋ずつの5階建て。
私の1DKは3階だ。

スリッポンを玄関に脱ぎ捨てても、鞄を降ろしても、海東くんの顔が脳裏をちらついた。

なんだか、悪いことをしたような気分になった。

変な話だけれど。





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