わたし
鳴ることもなかった携帯を片手に席に戻るとユカリが言った

「今さ、ネタ上がって来たんだけど行かない?4、4らしいよ」

また、メモリーが増える…

「マジで?行こうかな。あ、でも服着替えなきゃだから、一回帰ってから来る~」


歩いて、15分のカフェからの道を、少し急ぎ気味で帰った。
ユカリの言う「ネタ」には、正直期待はできなかったが、集合時間までのスケジュールを逆算すると、心がはずんだ。

時間に追われている様で、気持ちが良かった。
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