わたし

井上さん

今日は、この店か。

ここ、生ハムサラダ旨いんだよな。


ユカリの友達の同僚繋がりという本日のネタ。
ユカリが「井上さん?って人がカッコいいんだよ、確か」と前情報をくれた。

確かに彼氏と別れて、みんなに「誰か良い人いない?いたら紹介して!」と大々的に広告を打ったが、正直なところ、恋愛モードではない。


誰を見ても、誰と話しても、誰といても同じなのだ。

「ホントに~?
井上さんね、了解。チェックしとく~」


ユカリの友達の携帯が鳴った

「遅いよ~。今、もう部屋にいるよ。うん、全員。うん、そう2階。はいは~い」


今まで、横一列に、投げ出していた足を皆が引っ込めて、背筋を伸ばした時、ちょうど店員の案内の声がした。
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