さよならの季節
私たちのデートはいつも決まっていた。


放課後に校門の前で待ち合わせして、

そのままぷらぷらと散歩をする。



公園に行って、ぼ-っとしたり、

クレープを買って食べたり、

ゲームセンターで遊んだり、




そして夜になったら駅のロータリで弾き語りをする。

私は君の1番のお客さん。

少し離れたところから、そっと見てるの。

君の音楽、私は邪魔したくない。




だから離れたところに座って、目を閉じて、君の音楽を感じるの。

あ-、こんな日がずっと続けばいいのに。

そんな風に毎日強く想ったんだ。


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