さよならの季節
君との1番の思い出を想う。

それは夏休み。

付き合ってちょうど3ヶ月の頃。



地元で有名な花火大会に行った。

私はがんばって慣れない浴衣を着たんだ。

足が痛くて、痛くて、泣きそうになったけど、君に見てもらいたかった。






似合うよって言われたけど、なんだか嘘っぽくて、そっけなくて、本当はもっとほめて欲しかった私は意地をはって、すねちゃったんだな。

なんだかあまりよろしくない空気の中、
花火大会もいよいよ終盤になったとき、

君はいつもの照れたような笑顔でそっと手をつないで来た。
そして、私の頬にそっとキスをしたんだ。


私は本当にびっくりして、1番大きな花火を見逃しちゃった。

それでも、すごく嬉しかった。




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