さよならの季節
あのひとは、駅のロータリーのところにあぐらをかいて、
いつもかついでいるギターを抱え込んで、
静かに唄を歌っていた。

やさしくて、懐かしくて、少し悲しくて、君の唄はなんだかあたたかかった。
そして、熱く、彼の中にある確かな想いを感じた。

そのまま立ちつくした私は、
いつの間にか涙を流していた…。





私は、、、、、
本当は、こうゆう音楽を聴きたかったんだ…。




「ねぇ、立ってないで、こっちおいでよ。」






え??

私は声に驚いて顔をあげると、君がこっちを見てほほえんでいた。
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