好きだよ。
*
別に、大丈夫だと思っていたのに。
パタパタと、音を鳴らしながら走る俺。
ガラッと勢いよく開ける。
そこには、傷だらけの彼女。
……あのあと、彼女は事故にあったそうだ。
そうして、亡くなった。
「ぁ……。」
声も出ないほどの現実を突きつけられる。
フラフラと、彼女の両親にも挨拶しないで歩く。
頬を触る。
あの、白い綺麗な肌は青白く……。
そして、冷たくなっていて。
俺は、涙を流す。
パタパタ、と。
シーツにシミを作る。