笑えるサンタ
本当にいい気分。

そんな所に、絵本作家の女の子がやってきた。


「直ちゃんお疲れぇ」


入って来たのは

清潔感溢れる僕の想像とは
かけ離れていた。


服装身なりこそちゃんとした感じだけど

化粧はまさに水商売。



「あ、噂の優くん。初めまして!」


僕は圧倒された。


はっきり言って僕が圧倒されるなんて余程だ。


大抵の強者は見てきたつもりだったし


僕は世の中を渡る術として
「人見知りをしない事」を身につけていた。


その僕からはたった一言
「初めまして」

としか言えなかった。


強烈だ。

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