笑えるサンタ
ちょっと正気になった頭で冷静に
「一目惚れした可能性」について考えていた。


夏美ちゃんは僕のタイプだ。
ちょっとチャラチャラした感じ、明るくて常に青空が見えそうな人柄。


だが絵本作家という職業柄、もしかしたら清楚で純真な一面もあったりしたら

僕の汚い心はついていけないかも知れない。


「クダラネ」

つい独り言を言ってしまった。

余りにくだらない妄想だった。

恋をしたか、してないかの次元で考えている自分につい笑えた。

今の自分には恋は無理だ。
誰かを傷付けるだけの恋ならしない方がいい。

よって僕は一目惚れはしていない。


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