喧嘩上等!な私が恋を始めます!?
プロローグ
「お、覚えてろよっ!」
そう言って、男たちは慌てて逃げて行った。
「あ、あの…助けて下さって、ありがとうございました!」
可愛いらしい女子生徒が、私にお礼を行ってその場から去っていった。
「はぁ… また、派手にやっちゃったなぁ」
あたりを見回すと、散らばる鉄パイプや、中身が散乱したゴミ箱などでいっぱいだった。
面倒事にならないうちに帰るか……。
空を見上げると、遠くの方では茜色から、藍色に変わり始めていた。
そして私は家へ向かって歩き出した。