# E X O

「……っ…」


悔しい。

やっぱり満足しないまま終わって。




とぼとぼ家路につく。





「ただいま」


『おかえりー』




パタパタと君がはしって出迎えてくれて
いつも通り、俺はにこっと笑う。




「ただいま」


『ん、おかえり、って2回目!』


「うん」





ご飯今温めてるからねーって、
ソファーに座って雑誌を読む彼女。



なんとなく、電子レンジの前で、
ご飯が温まるのをぼーっと見てると

『カイ…』

って彼女が呼ぶ声が聞こえて、
フラフラとソファーに向かう。

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