ただ、愛を感じたくて
「うん、異常なし!もう帰っても大丈夫だよ。でも、ご飯はちゃんと食べるんだよ?」
「...はい」
どうやら私は極度の栄養失調で倒れてこの病院に運ばれたらしい。
「では、お大事に!」
そう言って先生はこの部屋から出ていった。
「はぁ、君が無事でよかったよ...」
「あの、あなたはどちら様でしょうか?」
「あぁ、君が倒れたときに通りかかったただの通行人だよ。」
そう言って微笑むお兄さん。
この笑顔を見て懐かしく感じるのは何故だろう。