深夜26時はキミと一緒に、
俺が声をあげると、さっきまでポカンと口を開いていた早苗先生の顔が一瞬で赤色に染まった。


いやいや、可笑しい可笑しい可笑しい何かが可笑しい。

目の前の早苗先生は俺の知る早苗先生ではなく、


「ぁの……メガネが…、飛んでいっちゃって……、?!」


メガネのない、早苗先生だった。


大きな瞳に、真っ赤な頬、か細い声__


俺の目は一番美しいものを見ているように、うっとりとした。


_____すごく、綺麗だ。

俺は今、目の前の女性に心を鷲掴みされてるかのように夢中になっていた。



「ぁ、あの。早乙女...せんせい?」


心臓はどくどくと高まり、思考は完全にノックアウトされていて…

あまりに一瞬の出来事に理性というリミッターがふっ切れた俺は、彼女の肩を抑える力を緩めなかった。


「ど、退いて...下さい。」


嫌だ。

俺はこのまま雰囲気の流れるがままに、
彼女を自分のものにしてしまいたいという欲望を感じた。


「早乙女先生…、ッ!!あのッ!!!」


その必死で声を荒げる口を___


俺の口で塞ぎたくなる衝動。


そして舌を絡ませ合い密な交流をしたく
なる衝動に耐えれるかなんて、

もはや俺の知ったことではない。
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