深夜26時はキミと一緒に、
「早苗先生…。」

低い声でそう囁き、彼女の顎を掴み、顔を近付けた__

唇と唇の距離が少しずつ縮まっていく。



その刹那……

___パァン!!という音が部屋中に響き、頬に痛みが走る。


「...ぃっツ、」

俺は体を起こした。

頬にズキズキと鋭い痛みが残って、ものすごく気持ち悪い。


「……か、からかわないで。」

そう言い放った早苗先生の顔は__


相変わらず赤い頬で、ただ…瞳に涙を浮かべていた___。






「........俺、なにやってんだろ。」

これって…

本当にマズイと思う。


俺は変だ。
大体、このドクドクとうるさい心臓は、何だ。

俺の早苗先生のことばかりでいっぱいの脳内は、何だ。

そして早苗先生の肌に触れた感触が、今でもリアルに残っているのは____




......好きだから、なんだろうか。
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