深夜26時はキミと一緒に、

………、

何を思ってか俺はふとしゃがみ、壁にもたれる早苗先生を見つめた。

長いまつ毛に閉ざされた瞳はとても魅力的で、まるで天使のような寝顔だった。

そして彼女の無防備にも少しだけ開いた艶やかな唇は、俺の目をしばらくの間釘付けにした。

すると俺の頭の中に一つ、邪な考えが浮かんだ。


……いや、待て待ていかん、いかん。
そんな妄想を振り払うように、頭を揺さ振った。
おいおい、俺は何を不埒なことを考えているんだ。

気を取り直し、寝たままの彼女を抱きかかえる。
お姫様抱っこの状態でリビングまで進み、近くのソファーにそっと降ろした。
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