深夜26時はキミと一緒に、
「___ッ?!」


何かに引きとめられたかのように、ピタリと足が止まる。
…すると俺の腕の裾を、細長く綺麗な指が掴んでいた。

俺の動きを一瞬で止めたそれに、淡い期待を持って振り返ると......

「早苗…先生……?」

この目でとらえた、早苗先生の薄く開いた瞳は、どこか切ないように寂しげだった。
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