深夜26時はキミと一緒に、

#6

#6

朝目覚めると、私は昨日着た服のままでソファに寝そべっていた。
頭が酷くガンガンして息が酒臭い。
典型的な二日酔いだ。

ふと目をやると、時計は朝の五時を示している。

土曜日だから時間に余裕がある。
ゆっくりとシャワーを浴びよう。

そう思ってフラつく足取りでバスルームへ向かった。


ザーーーーー!!!!

熱湯のシャワーが強く私の体を打ちつける。
このまま二日酔いも洗い流してくれればいいのだけれど、相変わらず頭痛は収まらない。


「....、ハァ。」

…そういえば、自分が二日酔いするまで飲むなんて何年ぶりだろうか。
昨日のことは思い出そうと頑張ってもほとんど覚えていない。

二日酔いなんて、そういうものだと思うのだけど………


ただ、ただほんの少しだけ覚えていることもあった。


_____『俺になら、どんだけすがったって迷惑にならないから。』



優しくそう囁いた彼の声に、触れた肌のぬくもりだけは...忘れていない。


何があったのか、全然覚えていないのに感覚だけはこの身体に残っている。

...思い返すだけで、胸が切なくなるのはどうしてだろう。


キュッ、


シャワーのひねりを閉める。
するとボタボタと音を立てて体から水滴が落ちていく。


…...訳のわからない気持ちが、私の中で膨らんで行くのが怖かったりする。


私は早乙女先生にどんな気持ちを抱いているのだろう…?
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