深夜26時はキミと一緒に、

帰宅途中の電車は、運が悪くサラリーマンで溢れかえっていた。

蒸しきった車内は暖房も聞いているせいか冬でも暑苦しくて仕方がない。

つり革を握りながらしばらく電車に揺れていると、後ろからいきなり見知らぬ男に抱きつかれた。

「ッ、?!」


あまりにいきなりで、声が出なかった。
痴漢?!

その男は私の胸元に手を回すと、1つずつボタンをはずし始めた。


大きな手がボタンを外していく動作を、私は信じられない思いで見ていた。


「ぁの、...やめて下さい...。」

いやだ...

怖くて声が震える。

大きい声を出して助けを呼ばなきゃいけないと分かっていても、声が出ない。

その手はやがて胸元に滑りこむ。
瞳が涙で濡れて、視界がぼやけて見えた。

いや...やめて。

助けて...、誰か。誰か......、


____早乙女先生.......!!!!
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