ゴール裏の女神
「こんな朝早くに呼び出して悪りぃな。」

「ううん。ようちゃん今日はインターハイ決勝戦でしょ?大事な日だもん、朝なんてへっちゃらだよ。」

女子高生は笑いながら右手のこぶしを小さく挙げた。

「大事な日だから行く前に奈緒に会いたかったんだよ。今日、絶対俺が点を決めて優勝するから、放課後学校のゴール裏に来てくれねーか?」

男子高生はスポーツバックを肩に掛け直した。
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