君のために歌う歌
次の日から、パラパラと少しずつ、クラスメイトが思い思いの衣装を書いた紙が宙子の元に集まった。



「メイド服持ってるもんだねみんな…既に3着…」



宙子は独り言のように呟いたが、



「おかえりなさいませご主人様!」



郷愛は敏感に反応した。なかなかのアニメ声である。




宙子はそれを無視して、みんなから集まった内容をノートに表でまとめる。



郷愛はスマホをいじっていて、それからは特に何もしゃべらなかった。
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