君のために歌う歌
「ごめんごめん。ありがとう。

いっぱい刺されちゃった?」





切り株周りには降り積もった落ち葉があ
り、いかにも蚊がたくさんいそうだった。





「かゆすぎて、ひろにもっと歌ってあげたかったのに帰ろうかと思うくらい刺された。」





ギターを背負った陽翔は、腕をぽりぽりとかきながらこちらに来た。




ぱっと見ただけでも3か所は赤くはれている。きっと数えたら相当な箇所を刺されているだろう。

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