君のために歌う歌
体育の時間。
クラスに戻ると、誰もいなくなっていた。
いや、陽翔だけが残っていた。
「ひろこちゃん!次急に時間割変更になって体育なんだって!みんな移動しちゃったよ。」
ひろこちゃん、なんて呼ばれたのは小学校ぶりだった。
とてもむずがゆい。
「森山さん、でいいよ。
そうなんだ?なんで影葉くんだけ残ってるの…?」
「ヒロ、でいいよ!ってかヒロって呼んで。
俺まだ制服もないくらいだから、体操服なんて持ってなくて…
他の子に聞いたら保健室なら貸してくれるんじゃないかって言っててね、ひろこちゃん、保健委員だっていうから待ってた。」
ニコッと、子供のような笑顔で陽翔は言った。
きゅん、と言う音が聞こえてしまうのではないなと思った。
いや、陽翔だけが残っていた。
「ひろこちゃん!次急に時間割変更になって体育なんだって!みんな移動しちゃったよ。」
ひろこちゃん、なんて呼ばれたのは小学校ぶりだった。
とてもむずがゆい。
「森山さん、でいいよ。
そうなんだ?なんで影葉くんだけ残ってるの…?」
「ヒロ、でいいよ!ってかヒロって呼んで。
俺まだ制服もないくらいだから、体操服なんて持ってなくて…
他の子に聞いたら保健室なら貸してくれるんじゃないかって言っててね、ひろこちゃん、保健委員だっていうから待ってた。」
ニコッと、子供のような笑顔で陽翔は言った。
きゅん、と言う音が聞こえてしまうのではないなと思った。