君のために歌う歌
陽翔の背中はとても広かった。


高橋の後ろ姿だって見てい
るはずだったのに、男子ってこんな肩幅あるんだ…としみじみ思った。


 

少し汗ばんでいて、宙子はこんなセクシー状態の陽翔に触ってしまったら自分に天罰が下るのではないかと思った。





その背中の本当に真ん中が少し膨れていた。


勇気のある蚊もいるもんだ。



宙子は意を決し、




「し、失礼します!」



と、そこに薬をぬりぬりした。




「あーありがとー。そこだわー。」




陽翔は気持ちよさそうに言った。
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