君のために歌う歌
郷愛は目を丸くした。


「何ナンパァ?あたくしは高いわよ!!つって、宙子のがめちゃきゃわたんじゃん!!これでイケメンもイチコロだね☆」



そこまで言って、あれ、と周りをキョロキョロ見渡した。




「イケメンは?」



「え?別に待ち合わせしてないよ?」




郷愛はハァ!?と信じられない物を見たかのように言った。




「うそうそ!浴衣でって言うからあたしゃてっきり……」



「うーん、会えたらいいね、とまでしか話してない。」
 


彼女いるみたいだし、は自分が傷つきそうだったので飲み込んだ。



「ばかばか!チャンスは掴みとれって言ってるのにー!」



郷愛は宙子の胸元をポカポカ叩いた。




そして言った。



「こんな事なら高橋誘わなきゃ良かった!!」
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