君のために歌う歌
高橋はその笑顔に一瞬ドキッとし、目をそらした。



「まぁー、なんだ、何があった?お父さんに話してごらんよ。」



「誰があんたの娘よ。」


「おっいい調子じゃん。」



宙子は苦笑してから言った。



「ヒロ……がいるのを見つけたんだけどね、」



そこまで言って、また涙が滲んできた。




「彼女と……一緒にいたの。」




気まずい沈黙が流れる。



花火はスターマインだ。

様々な花火が次々と夜空に咲いた。
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