君のために歌う歌
人を入れずに、ひまわりだけの写真も撮り終わり、4人は予備準備室Aに移動した。



思い思いに自販機で買った冷たい飲み物を片手に、郷愛が持ってきたタブレットを覗きこみ、撮った写真を確認する。




すごいすごいすごいすごい!!!!と、一番興奮していたのは陽翔だった。



「郷愛ちゃん写真上手だね!?プロみたいだよ!!!」



手放しで褒める陽翔に郷愛は鼻が高そうだ。



「あんまり褒めると天狗になるぞ。」


「調子にのりやすいからね。」


高橋と宙子は忠告をした。


しかし内心は2人も、確かに郷愛の写真は上手だと思っていた。





「立派に育てたひろと、郷愛ちゃんの写真で、植物同好会の展示は素敵になりそうだ!俺楽しみだ!」


陽翔はそう言うと嬉しそうに持っていたコーラを飲み干した。



「ひ、陽翔俺は…?」


寂しそうに恐る恐る高橋が聞いた。


「あぁ、章はレフ板係お疲れ様!」


「陽翔まで俺をいじるのかー!!!絶望した!!!」



そう言うと持っていたサイダーをあおった。



陽翔はハハハハと楽しそうに笑った。



郷愛も、「やーいざまーみろー」と、高橋になんの恨みがあるのか知らないが高橋をいじった。


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