君のために歌う歌


「あらあら、どうしたの?顔真っ赤だけど熱?」




保険医は、もうおばあちゃんに近いおばちゃんだ。





「アイツのせいなんです!!」




ビシッと、宙子は陽翔を指差した。





陽翔はうへら、と笑って両手をひらひらと振った。




「あらまぁ転校生くん。純情からかっちゃダメよ~ダメダメ。」




「先生!!!!」





ふざけている保険医に、宙子はさらに赤くなるようだった。
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