君のために歌う歌

「うわー!!!真っ白だ負けたー!!!」





高橋はお手上げだー!と両手を挙げた。





「あんたオセロほんと弱いわね。」






真っ白になった盤面を宙子はまじまじと見る。






「うるへー!!そう言えば今日転校生が来たらしいけど、どんなやつなの?」






「あ、知ってる?死ぬほどイケメンだよ。」




 
「俺より?」






「あんたのどこがイケメンよ。」





「どうしてもって言うからなんの面白味も無い植物同好会に入ってやったのは誰かなー??」




「すみませんでした神様仏様高橋様。」






宙子は手を合わせて深々とお辞儀した。




メガネ男子がクックっと笑った。
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