君のために歌う歌
郷愛の目がキラリと光ったように見えた。


「わぁ!それ最高!雪だるまくん連れてって!」

郷愛は雪だるまと、高橋の腕を同時にとった。


「ちょ、ちょっと郷愛…!カップルって…!」


「私と高橋、宙子と陽翔でちょうどイイじゃん!」


郷愛は宙子にウインクをした。


「で、でも……!」


「俺じゃイヤ?」

寂しそうに陽翔が聞いた。


「い、いやな訳じゃないけど……」


宙子は尻つぼみに言った。


それを見て陽翔はフッと笑うと、

「アイスクリームもらえるみたいだし、行こう。」


そう言って、宙子の手を取った。
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