君のために歌う歌



雨足は強く、傘を雨が叩く音が大きい。




だから、隣に人が立ったことに気づかなかった。








「ひろ!」






いきなり覗き込むように声をかけられて、宙子は飛び上がった。







もちろん、陽翔だった。
< 29 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop