君のために歌う歌
と、同時にドアノブに手をかける人がいた。


見上げると、それは高橋だった。



「おう宙子!」



なんだ高橋か、と思いながら宙子は


「よ。」


とだけ答えた。




「いやーよかったなー特に『宙子』って曲。」



その言葉に宙子は一気に赤くなった。



「なっ、ば、何いってんの、『宇宙の子供』って曲だったでしょ!」


「分かってるくせになぁ。」


「うるさい!」



そんな事をしていると、ドアが静かにあいた。


「ひろ?」


様子をうかがってきたのは陽翔だった。



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