君のために歌う歌
「へ!?」










突然のことに何も言えない宙子。





「雨の音うるさいじゃん?
よく喋れないし……

俺、ひろの傘でびしょびしょだからこっち入って。」





確かに、引き寄せられたその学ラン胸元は濡れていた。





「ご、ごめん!!私背が低いから…」




「ひろの宇宙にやられたなー」





陽翔は笑いながら言った。





良かった、怒ってるわけではないんだ、と宙子はホッとした。
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