君のために歌う歌
ひろと……
私と名前が似てる。
宙子は、少しだけ照れくさいような気持ちになった。
「影葉は、お父さんの仕事の都合で急
遽うちの高校に転校することになった。
急な話だったので制服は前の高校の物だが……
まぁ間もなくうちの高校のものも出来上がるそうだし、何このハンサムだ。
みんな気にしないだろうな。よろしく頼むよ。」
「よ!田崎日本一!!!」
男子が訳のわからない相の手を入れたが、何故だかこの場にしっくりと来て、教室にはどっと笑い声が響いた。