君のために歌う歌
「あのぉ…宙子さん非常に申し上げにくいのですが…」



高橋がそろりと手を挙げる。



「なんだね高橋くん。」



「俺、バンドに誘われてて、あんまり準備来れないかも……」



「なんですって!!」



今度は宙子と郷愛がハモった。




「たった週2の活動ができないなんて…こんな同好会潰した方がいいのでは閣下!」



「却下!」



郷愛のフリに宙子は機敏に答えた。



「で、出来るだけ手伝うからさ…活動日以外も!ただ、水木に練習かぶったらごめんな?」



「まぁそうゆうことならね…。

ごめんね郷愛、けっこう任せちゃうけど、好きにしていいしなるべく手伝うからよろしくね?」



「任せとけベイベー!!」




郷愛はエアギターで答えた。




「大丈夫そうだね。」



高橋と宙子はホッとしたように、顔を見合わせあった。
< 57 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop