君のために歌う歌
それから、切り替えたように顔をパッと明るくして、言った。



「まぁ、楽しみにしててよ!!」



そう言ってニコッと笑った。



「うーん。」



イマイチ納得できない宙子は微妙な返事をした。




その様子を見て陽翔は、不満そうに言った。




「えー、そんなに言うなら誘われたガールズバンドのギターでもやろうかなぁ。」



「え!それは!」




ヤダ!は何とか飲み込んで良かったと宙子は思った。


陽翔はまたいたずらっ子のような嬉しそうな顔をしていたからだ。



「ウソ。誘われてもいないし、誘われてもやらないから安心して。」



そう言って宙子の頭をポンポンとした。



カッと顔が熱くなる。
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