君のために歌う歌
陽翔は、鞄をかけると、クルッと後ろを向いた。




「森山…さんだっけ??よろしくね。俺影葉陽翔。」




そして握手を求めるように手をさし出した。




欧米か!という懐かしいツッコミが宙子の中をよぎったが、そんな余裕はなく、





「森山宙子…よろしくね。」





真っ直ぐにこちらを見つめてくる陽翔を見ないように、握手を交わした。
< 9 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop