ごめん、好きすぎて無理。






『………紗奈、ずっと一緒にいよう』





紗奈は俺の言葉に一粒の涙を流して、声にならない代わりに首を何度も何度も縦に振って、俺に返事をくれた。






もう後戻りは出来ない。



きっとこの先は不安、痛みしかないかもしれないー…





それでも、俺はこの手を離さない、そう決めた。






例え、この先が真っ暗な闇に包まれたとしても、それでも俺は迷わない。




目の前に居る、紗奈が俺の道しるべだから。


紗奈さえいれば、俺は二度と迷わない。






“紗奈が好き”、その想いが俺に辿る道を教えてくれると思うからー…













『…遠回りしたし、紗奈のことも沢山泣かせて傷つけたと思う。
 それでも俺には紗奈だけだから、だから、海と紗奈のお父さんに認めてもらえたら、その時は俺と結婚してください』








『…………はい…』









止まってきたと思っていた、紗奈の涙はまた溢れだし、いくつもいくつも紗奈の頬を流れおちていく。





でも、俺たちは約束したんだー…








そして、俺たちは約束と共に、キスをしたー…


















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